放置型投資に向いておる者とは、どんな者じゃろうかのう?
投資に慣れておらぬ者や、日々忙しき働き人には特におすすめの道じゃ。
こんな者に向いておるぞい
・毎日株の値を見ておる暇はない者
・むずかしい話を聞くと眠くなる者
・ちびちびとでも資産を育てたいと願う者
・心配性で値が下がるとすぐ焦る者
このような者には、「積み立てて、あとは放っておく」という型が、心にも財布にも優しいというわけじゃ。
長き目で資産を育てたい者よ、よく聞くがよい。
一夜にして富は築けぬ。
されど、十年二十年と続ければ、山も動くというものじゃ。
・日々の値動きに振り回されぬ
・世界の成長に合わせて、資産がそっと膨らんでいく
・物価が上がっても、資産は減りにくくなる
放置型投資とは、未来の己と家族のために、静かに種を蒔いておく行為じゃ。
今は目に見えぬが、時が経てば豊かな実りとなるじゃろう。
また、感情に流されやすい者にも、この型は実に向いておるぞ。
相場が下がれば怖くなり、上がれば欲が出る。
されど、放置型なら一度決めたら後は自動じゃ。
騒がしき心を静め、遠くから見守ることができる。
・設定さえすれば勝手に運用される
・毎日の値に一喜一憂せずに済む
・時間を味方にして、じっくり育てることができる
「心ではなく、仕組みで投資を続けたい」
そう願う者にこそ、この放置型の妙が活きてくるのじゃ。
放置型投資を始めるには、心と手順の備えが肝要じゃ。
いきなり飛び込まず、ひとつずつ段を踏むが良いぞい。
ステップ一:目的と期間をはっきりさせるのじゃ
まずは「なぜ投資をするのか」「どれくらいの月日をかけるのか」を決めることが大切じゃ。
たとえば、こんな願いがあるであろう:
・老後のための蓄え(20年〜30年の長き道のり)
・子の学びのための金(10年〜15年で備える)
・住まいを手に入れるための資金(5年〜10年を見通す)
これらの願いによって、選ぶ商品や取るべきリスクの度合いも変わってくるというものじゃ。
ステップ二:証券口座を開くのじゃ
始めるには、まず証券会社に口座をこしらえることが必要じゃ。
初めての者にとっては、以下のようなところが評判よいぞい
証券会社 | 特徴 |
---|---|
SBI証券 | 取り扱いが多く、手数料も控えめじゃ |
楽天証券 | 楽天ポイントが貯まり、使えるのじゃ |
松井証券 | はじめてでも手厚く教えてくれるぞ |
また、NISAやiDeCoという制度を使えば、税の優遇も受けられて一石二鳥じゃ。
ステップ三:商品を選び、積み立ての準備をするのじゃ
次は、どんな商品に金を託すかを選ぶのじゃ。
よく使われるのは「インデックスファンド」や「バランスファンド」じゃな。
たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式」といったものが人気ぞい。
選び終えたら、毎月いくら積み立てるか、いつ積み立てるかを決めるのじゃ。
これで、あとは仕組みが資産を育ててくれるぞい。
商品選びで気にすべきは…
・手数料(信託報酬)が低いかどうか
・純資産がしっかりあるかどうか(人気の証とも言える)
・これまで安定して増えておるかどうか
されど、完全放置はご法度じゃぞ!
放っておくとは言っても、全く目を離してはならぬ。
せめて一年に一度は見直しをせよ。
・自分の目標に向かって進んでおるか?
・資産の配分が偏っておらぬか?
・生活の変化に合わせて調整が必要ではないか?
年に一度の見直しと「リバランス(配分の整え)」をすることで、道を踏み外さず、山の頂へと進むことができるのじゃ。
放置とは「何もしない」ことにあらず。
「手をかけずとも、育つ仕組みを整える」ことが肝要じゃ。
放置型投資でよう聞かれる質問たち(FAQ)
Q1. 放置型投資はほんに儲かるものなのか?
A:短き間に大きな儲けを狙うものではなく、長い年月をかけてコツコツと資を育てていく道じゃ。
たとえば、全世界株式に20年も積み立て続けたとしよう。年に5%の増え方を仮とすれば、こんなふうになるぞい
毎月の積立額 | 20年後の見込み資産(年5%想定) |
---|---|
1万円 | 約410万円 |
3万円 | 約1,230万円 |
5万円 | 約2,050万円 |
※これはあくまでも想像の話じゃ。未来は誰にも分からぬゆえ、保証はできぬぞよ。
Q2. 市場が暴れておるときは、どうすれば良いのか?
A:何もせぬことこそが最も強き手立てじゃ。
放置型投資のええところは、上がった下がったに振り回されず、どっしり構えておれることにある。
値が下がったからと慌てて売ってしもうたら、「安く買って高く売る」の逆をしてしまうことになるぞい。
【仙人のひとこと】
始める前に「何があっても売らぬ」と心に決めておくと、心がブレずに済むぞ。
Q3. どんな商品を選べばよいのか分からぬのじゃが?
A:はじめのうちは「インデックスファンド」が無難じゃな。中でも全世界株式型や先進国株式型が人気じゃぞ。
その理由はこれじゃ:
・あちこちに投資する仕組みになっておるから、リスクが分かれやすい。
・手数料が安く、長く持つのに向いておる。
・世界の経済が伸びれば、資産も伸びるという仕組みじゃ。
おすすめの人気ファンドたち:
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
Q4. 少ない金でも始められるのか?
A:もちろんじゃ。100円からでも始められる商品もたくさんあるぞい。
ネット証券なら、月100円の積立から可能じゃ。
まずは小さく始めて、慣れてきたらちょっとずつ増やしていけばよいのじゃ。
放置型投資のまとめと、これからの見通しじゃ
長き道をゆく者が得る、成功の鍵とは?
放置型の投資とは、なにより「続けること」が大事じゃ。
市場の荒波に心を乱されず、「積み立てて、そっとして、たまに見直す」この繰り返しこそが、後々に大きな果実をもたらすのじゃ。
成功への心得をここに記すぞい
・まずは目的をはっきりさせるのじゃ(たとえば老後や子の学費など)
・手数料の安い投資信託やETFを選ぶのが肝要じゃ
・NISAやiDeCoといった国の制度をしっかり活かすのじゃ
・値が下がっても心を乱さず、ただただ続けるのじゃ
・年に一度は資産の様子を見て整えるとよいぞい
日本の民にこそ合う投資、それが放置型じゃ
日本の者たちは、元より慎重な気質を持っておる。「投資は博打じゃ」と思う者もまだ多い。
されど、放置型投資は
「手間いらず」「ちいさく始められる」「長く続けて着実に増やす」
という性質ゆえ、まことに日本人向きじゃ。
少子高齢の世となり、年金も心許ない時代。
これからの世では、「自分の身は自分で守る」のが当たり前となる。
放置型投資は、その備えとしてますます重宝されていくことじゃろう。
最後に一言申しておこう
放置型投資は、資産づくりの入門にもってこいの道じゃ。
「忙しくて無理そう…」とか、「よう分からんから…」と迷っておるうちに、時はどんどん過ぎていくぞい。
まずはほんの少し、試してみることからすべてが始まるのじゃ。
時間という味方をつけ、未来のそなたに投資してまいれ。
今この瞬間こそ、賢き一歩を踏み出すときじゃぞ。